謂うんじゃない、明日があるさ などと。
一日一年をおろそかにせず、常に学ばなければならないと問いた句です。
若い時を無駄に過ごすと、年老いてから後悔することになるぞ、と言っています。
南宋の、朱熹(1130年~1200年)の「勧学文」の出だしの言葉です。
朱熹と言えば、「偶成」 少年老い易く学成り難し、一寸の光陰軽んずべからず、の作者と言われていましたが、どうもそうではなく、日本の禅宗のお坊さんの作ではないか、とも言われています。
かなり高い確率で。
勿謂、今日不学而有来日
謂ふ勿かれ、今日学ばずとも来日有りと
言ってはいけない、今日 勉強しなくても明日があると。
勿謂、今年不学而有来年
謂ふ勿かれ、今年(コンネン)学ばずとも来年有りと
言ってはいけない、今年 学ばなくても来年があると。
日月逝矣 歳不我延
日月(ジツゲツ)逝(ゆ)けり 歳(とし)我と延びず
月日は過ぎて、歳月は私とともに延びてはくれない。
嗚呼老矣 是誰之愆
嗚呼老いたり 是れ誰の愆ちぞ
ああ、歳とったものだ。いったい誰のあやまちだろう。