【小人(ショウジン)閒居(カンキョ)して不善(フゼン)をなす】『大學』第2章
つまらない凡人は、一人でいると善くないことを、どんなことでもしてしまう、という意味です。
「閑居」と表現する場合もありますが、原典は「閒居」です。
【閒居】の意味は、「特にすることもなく一人でいること」です。
「間」は「閒」の俗字です。
四書の一つ、『大學』第2章を出典としています。
小人閒居爲不善、無所不至。
小人閒居して不善をなす、至らざる所なし。
つまらない凡人は、一人で人目につかぬところにいると、
悪事をはたらいてどんなことでもやってしまう
見君子而后厭然、
君子を見て、しかるのち厭然(エンゼン)として、
(しかしそんな小人も)立派な人を見ると、恥ずかしくなって
揜其不善、而著其善。
その不善を揜(おお)いてその善を著(あら)わす。
自分の不善を覆い隠して、上辺(うわべ)は善に見せかけようとする。