祭事(サイジ)と政事(セイジ)が、【まつりごと】として一体化していた古代社会のことを表している四字熟語です。
祭りの主催者が、祭りを行うことによって、服属する者全体を統治していました。
古代は祭事(まつりごと)が政治の方法でありました。 これを【祭政一致】といいます
和語の【まつり】は【まつる】という動詞に由来しています。その中にある【まつ】は、見えないものが現れるのを【まつ】という意味を持っています。
漢字の【祭】は、【月(神に供える肉)+又(手で肉を祭壇に供える意味)+示(祭壇)】で、神を祭ることを表す字として作られました。
【政】は、【正+攵(攴:ボク)】からできた形声文字です。
【正】は城、村を征服する意味の字です。【正】の字の一画目の横棒は、初形が「囗」となっていまして城ないしは村を表しています。「止」は趾(あし)で前身する意味を表します。
すなわち【正】は城、村を征服するということで作られた字です。
【正】にさらに【攴】を加えて、強権による支配を示すものが【政】となりました。
【祭政一致】は古代社会での出来事でした。
これに対して、いまは政治と宗教をきちんと区別して【祭政分離】、【政教分離】の考え方で、日本国憲法にも規定があります。
8月上旬は、それぞれ由緒あるお祭りが、東北地方目白押しです
8月 1日 弘前ねぷたまつり
2日 青森ねぶたまつり
3日 秋田竿燈まつり
5日 山形花笠まつり
6日 仙台七夕まつり