今日の四字熟語・故事成語
今日の四字熟語・故事成語
No.2633【惡の小なるを以てこれを爲す勿(なか)れ】
『三国志』蜀書・先主傳注
どんなに小さな悪事でもしてはならない、という意味ですが、その後に、
善の小なるを以って為さざること勿かれ、ときまして
善いことはどんな小さなことでも、しなさい、と言っています。
三国時代の蜀の皇帝:劉備玄徳(リュウビゲントク)が死の床で息子の劉禪(リュウゼン)を呼んで
戒めた言葉です。
勿以惡小而爲之、
悪の小なるを以てこれを為す勿(なか)れ、
悪い事は(どんな)小さなことでもしてはいけない、
勿以善小而不爲。
善の小なるを以って為さざること勿かれ。
善いことは、小さなことだから、といってしないでいてはいけない。
(どんなに小さなことでも、善い事はしなさい)
八重樫 一 (やえがし・はじめ)
『今週の名言』と『今日の四字熟語・故事成語』を担当させて頂くにあたりまして
【プロフィルと自己紹介】
・1943年3月1日生まれ、北海道大学工学部卒業
・2001年に漢字検定1級合格。以来、
・2014年の検定まで30回合格
・2014年 漢字教育士 資格取得。
白川静記念/東洋文字文化研究所認定
・2019年 論語指導士 資格取得
論語教育普及機構認定
・福島県漢字同好会会長
・NHK文化センター郡山教室「知ってなっとく漢字塾」講師
・福島中央テレビ/ゴジてれChuの「知ってイイ漢字」出演中
・福島民報 『漢字のじかん』コラム連載中
・女性のための生活情報紙「リビング郡山」の
「か・ん・じ(漢字)」コラム連載中
・趣味は、中国古典(論語、史記、諸子百家など)、写真、俳句、純米酒