今日の四字熟語・故事成語
今日の四字熟語・故事成語
No.2609【初心忘るべからず】
世阿弥の『花鏡(カキョウ)』にある言葉です。
世阿弥は、人生の中にいくつもの初心があると言っています。
若い時の初心、人生の時々の初心、そして老後の初心。
世阿弥が言う「初心」は「最初の志」に限られていないようです。
むしろ、それを忘れないことが大事なのだ、と言ってます。
當流(トウリュウ)に、萬能一德(マンノウイツトク)の一句あり。
初心不可忘(わするべからず)。
此句、三ヶ條の口傳(クデン)在(あり)。
是非(ゼヒ)の初心不可忘。
時々(ジジ)の初心不可忘。
老後(ロウゴ)の初心不可忘。
此(こ)の三、能々(よくよく)口傳可爲(すべし)。
八重樫 一 (やえがし・はじめ)
『今週の名言』と『今日の四字熟語・故事成語』を担当させて頂くにあたりまして
【プロフィルと自己紹介】
・1943年3月1日生まれ、北海道大学工学部卒業
・2001年に漢字検定1級合格。以来、
・2014年の検定まで30回合格
・2014年 漢字教育士 資格取得。
白川静記念/東洋文字文化研究所認定
・2019年 論語指導士 資格取得
論語教育普及機構認定
・福島県漢字同好会会長
・NHK文化センター郡山教室「知ってなっとく漢字塾」講師
・福島中央テレビ/ゴジてれChuの「知ってイイ漢字」出演中
・福島民報 『漢字のじかん』コラム連載中
・女性のための生活情報紙「リビング郡山」の
「か・ん・じ(漢字)」コラム連載中
・趣味は、中国古典(論語、史記、諸子百家など)、写真、俳句、純米酒