人々が徳を明らかにするという意味です。
今日は『昭和改元の日』です。
大正15年・昭和元年(1926年)のこの日、大正天皇が崩御し、皇太子であった裕仁親王が践祚しました。
改元の詔書が作成されました。
朕(チン)皇祖皇宗(コウソコウソウ)ノ威靈(イレイ)ニ頼リ大統(タイトウ)ヲ承(う)ケ、
萬機(バンキ)ヲ總(ふ)ス、茲(ここ)ニ定制ニ遵(したが)ヒ元號(ゲンゴウ)ヲ建(た)テ、
大正十五年十二月二十五日以後ヲ改メテ昭和元年ト爲(な)ス
元号の【昭和】は『書経』堯典の「百姓昭明(ヒャクセイ)、協和万邦(キョウワバンポウ)」によるものです。
伝説の王、堯(ギョウ)を讃えた文章です。
九族既睦 九族(キュウゾク)既(すで)に睦(むつ)みて,
多くの人達が、仲良くして
平章百姓 百姓(ヒャクセイ)を平(ベン=辨)章(ショウ)し、
それぞれの分を弁(わきま)え、
百姓昭明 百姓(ヒャクセイ)昭明(ショウメイ)にして、
人々が、それぞれ徳を明らかにすれば、
協和萬邦、 萬邦(バンポウ)を協和(キョウワ)し、
世界の共存繁栄がはかられ、
黎民於變時雍 黎民(レイミン:国民)於(おほ)いに變(しげ)り時(こ)れ雍(やはら)ぐ。
国民は大いに栄え、また和合したのである。
【百姓昭明】の【昭】と、【協和萬邦】の【和】で、【昭和】ができました。
【昭和】は昭和元年(1926年)12月25日から昭和64年(1989年)1月7日までです。
元年と64年が共に「7日」なので、実際は62年と14日です。
【昭和】は、歴代元号の中で最長です。外国の元号を含めても最も長いようです。
60年以上続いた元号は日本の昭和(64年)、清の康熙(61年)および乾隆(60年)しかありません。