【骨髓に徹する】という慣用句から作られた四字熟語です。骨や髓に沁み込むということから、
心の奥底に沁み込むことを表わします。また、物事の本質に達するという意味にも使われます。
【髓】と同じ音符号をもつ字。
惰性(ダセイ)の「惰:ダ。おこたる」
堕落(ダラク)の「堕(墮):ダ。おちる」
楕円(ダエン)の「楕(橢):ダ。長円形」
随筆(ズイヒツ)の「随(隨):ズイ。したがう/思いのまま」
中國の王朝名、「隋:ズイ」
夏目漱石『草枕』六章に記載があります
いわゆる楽しみは物に着するより起こるが故に、あらゆる苦しみを含む。
ただ詩人と画客なるものあって、飽くまでこの相対世界の精華を嚼(か)んで【徹骨徹髓】の
清きを知る。
霞を餐(サン)し、露を嚥(の)み、紫を品し、紅を評して、死に至って悔いぬ。
彼らの楽は物に着するのではない。