【命を延ばし、災いを息(とど)む】と訓読されまして、命を延ばし、災いを止めること、という意味から達者で長生きすることを言います。
密教で、災害を除去して延命を願う『息災延命法』というのが古くからあるそうです。
親鸞の『三帖和讚』に
阿弥陀如來、來化(ライゲ)して、息災延命のためにとて、
金光明(コンコウミョウ)の寿量品(ジュリョウボン)、
ときおきたまへるみのりなり。
という歌があるそうです。
平安中期の『宇津保(ウツホ)物語』に
・・・・・・・・・、これが私の大きな心配事の一つであります。
女という者は、延命息災を佛に祈願することによって叶える、
人の呪いによって害を加えられないように祈願してください。
という記載があります。
今年の漢字は『災』でした。