人のちょっとした話、ちょっとした言葉という意味です。『言志耋録(テツロク)』にみえる言葉です。
人之一話一言、
人の一話(イチワ)一言(イチゲン)は
人のちょっとした話でも、ちょっとした言葉でも、
勿徒聞。
徒らに聞くこと勿れ。
いい加減に聞いていけない。
必有好歹
必ず好歹(コウタイ)有り。
それらには必ず善い事と、悪い事とがあるものだ。
可辨。
弁(ベン)ず可(べ)し。
よく弁別しなさい。
弁(ベン)は「かんむり」を表す字として作られました。
常用漢字では、下記の文字を、無分別に、「弁」で表記するようにしてしまいました。
どの「弁」なのか文意から判断するしかありません。
辨:ベン。分ける。わきまえる。
辧:ベン。分ける。わきまえる。
瓣:ベン。はなびら。
辯:ベン。わける。あらそう。口達者。
辮:ベン。ベンパツ
「弁護士」さんは、「辯護士」と書かなければいけません。
「花弁」は、面倒でも「花瓣」と書くべきだと私は思います。