光り輝く焔(ほのお)が一万丈の高さにまで立ち上ることを言います。ここから、詩文などの文章が、勢いがあり、立派であることの喩えです。
中唐の詩人韓愈(カンユ)が『張籍(チョウセキ)に調(たわむ)るるの詩』に
『李白と杜甫は、厳然として存在し、光り輝く焔は、一万丈の高きににも及んでいる』、と
歌った詩句に【光焔万丈】がみられます。
李白は生前から第一級の詩人と見做されていたのに対して、杜甫は宋代になってから真価が認められました。
李杜文章在、
李杜 文章在り、
李白と杜甫はその文学が厳然と存在している、
光焰萬丈長。
光焰 万丈長し。
そのかがやく焔は万丈の高さにも及んでいる。
不知群兒愚、
知らず 群児の愚かなる、
それにどういうわけか私にはわからないが幼稚な子供のような愚かな者たちが
いることだ。
那用故謗傷。
那(なに)を用ってか故(こと)さらに謗傷(ボウショウ)する。
なぜわざわざ誹謗や中傷したりするのだろう。
昭和10年(1935年)の今日、日本ペンクラブが創立されたことを記念して、
昭和40年(1965年)に『ペンの日』が設けられました。
ペンクラブのPENは、Pは詩人・劇作家、Eは随筆家・編集者、Nは小説家を意味しているそうです。初代会長は島崎藤村でした。