【天を驚かし、地を動かす】と訓読されまして、世間を非常に驚かせること、を言います。
白居易(772~846)は、李白(701~762)が亡くなってから50年ほど経って、李白のお墓を訪れました。荒れ果てた墓を見、李白の生前の不遇を思い慨嘆して、作った詩に『驚天動地』が使われています。
可憐荒瓏窮泉骨
憐れむべし荒壟(コウロ)窮泉(キュウセン)の骨
悲しいかな、荒れ果てた墓
曾有驚天動地文
曾(かっ)て驚天動地の文有り
昔は世間を驚かす名詩名文をつくったあなたでした。
但是詩人多簿命
ただこれ詩人多く薄命、
不幸な詩人の多い中、
就中淪落不過君
なかんずく淪落(りんらく)すること君に過ぎず。
あなたほど零落した人はいない。
ここでの『驚天動地』は李白の詩才を賛美するのに使われました。
いまは才能、能力に驚くよりは、事件・出来事にビックリ仰天した時に使われることが多いです。
人の國の島を、勝手に盗んでおいて、しかも戦争終結をしているときに。
『盗人猛々しい』にも、ほどがある。
四の五の言わず、さっさと返せ。・・・・・・ と私は思ってます。