【心思(シンシ)を労(ロウ)せず】と訓読されまして、精神を疲労させない、という意味です。
その後に続く文章から、
精神を疲れさせず、身体を十分に動かしてゆくのが心身の養生であるという意味だろうと思います。
出典は『言志晩録』第272条です。
『言志晩録』のはしがきによりますと、佐藤一斎先生、67歳の正月~78歳の二月の語録だそうです。
不労心思。
心思(シンシ)を労せず、
精神を疲労させない、
不労是養生。
労せざるは是(こ)れ養生なり。
疲労させない事はこれ養生である。
労体躯。
体躯を労す。
身体を労働させる。
労亦養生。
労するも亦養生なり。
労働させる事もまた養生なのである。