【博(ひろ)く學びて篤(あつ)く志す】と訓読みされます。
博く(古典を)学んで、しっかりと記憶する、と言う意味です。
『論語』の子張(シチョウ)篇に出ています。 この子張篇は孔子の言行や孔子と弟子との問答などは一切なく、孔子の直弟子である、子張、子夏(シカ)、子游(シユウ)、曾子(ソウシ)、子貢(シコウ)の言葉で構成されています。
この【博学篤志】は孔門十哲の子夏の言葉として
子夏曰く、博(ひろ)く学びて篤(あつ)く志(こころざ)し、切(せつ)に問うて近く思う。仁その中に在(あ)り。
子夏がいいました。「博く(古典を)学んで、しっかりと記憶する、常に疑問を持って
身近な問題に目を向ける。そうした行為の中にこそ思いやり、すなわち仁の徳と
いうものが芽生えるものです。
とでています。
【博学篤志】の四字熟語は、論語の中でもそれほど知られているものでは有りませんが、【篤志(あつし)】という名前で良く知られるようになりましたし、【篤志家】と言うことでも使われています。