弦楽器の切なく悲しい音と、竹管楽器の威勢のよい音のことを言います。
出典は、杜甫の詩で、酒を飲んだあと馬を走らせて落馬し、友人が見舞いに訪れた時のことを詠った七言古詩です。全28句、【哀糸豪竹】は、23句、24句に出てきます。
詩の題名は、
『醉爲馬墜、諸公攜酒相看:
醉いて馬より墜(お)つるを爲(な)す、諸公(ショコウ)酒を攜(たずさ)えて相い看(み)る。』
杜甫55歳の時の出来事です。
23酒肉如山又一時
酒肉山の如きこと又一時
酒や肉がひとしきり山のように積まれ、
24初筵哀糸動豪竹
初筵哀糸豪竹を動かす
宴会が始まると哀愁を帯びた弦楽器や威勢の良い笛の音が鳴り出した。