やりたい放題に遊び惚けることを言います。
【遊惰:ユウダ】は、遊び、惰(おこた)ることです。
【放蕩:ホウトウ】は、ほしいまま、きまま、という意味です
『学問のすすめ』初篇に出ています。
恥を知らざるとや言わん、法を恐れずとや言わん。天下の法度(ホウド)を頼みてその身の
安全を保ち、その家の渡世をいたしながら、その頼むところのみを頼みて、己が私欲の
ためにはまたこれを破る、前後不都合の次第ならずや。
あるいはたまたま身本(みもと)慥(たし)かにして相応の身代ある者も、金銭を貯(たくわ)うる
ことを知りて子孫を教うることを知らず。教えざる子孫なればその愚なるもまた怪しむに足ら
ず。ついには【遊惰放蕩】に流れ、先祖の家督をも一朝の煙となす者少なからず。