孤立した少数の軍勢が、敵と精一杯に戦う意から、支援する者がいない中、一人で懸命に戦うこと。また、一人で困難を克服しようと努力すること。
西(にし)道仙(ドウセン)の城山(しろやま)という七言絶句です。
西道仙(1836年~1913年7月10日)は明治時代のジャーナリストで、政治家で、お医者さんだったそうです。
孤立無援の我が軍は奮戦を重ね、官軍の包囲を突破し
今なつかしの故郷に帰ってきた。
思えば、あちこちのとりでの間をくぐりぬけ
その間、実に一百里の行程であった。
という内容の詩です。
城山 西 道仙
孤軍奮闘破圍還 孤軍奮闘、圍(かこ)みを破って還(かへ)る
一百里程堅壘閒 一百(イッピャク)の里程(リテイ)、堅壘(ケンルイ)の閒(カン)
吾劍既摧吾馬斃 吾が劍は既に摧(くだ)け、吾が馬は斃(たふ)る
秋風埋骨故郷山 秋風(シュウフウ) 骨を埋(うづ)む、故郷(コキョウ)の山