【身命を惜(お)しまず】と訓読されまして、自分の命を惜しまないこと、を表す四字熟語です。
元来仏教用語で、自分の身命を惜しまず仏道に精進することを言います。
菩薩(悟りを求めて修行する人)が衆生(全ての人や動物)を救うために、自分の身命をなげうつことを言います。
『法華経』の譬喩品(ヒユボン)の偈に、【不惜身命】の記載があります。
若人精進、
若(も)し人精進して、
常に精進を重ね
常修慈心、
常に慈心を修め
この世において長い間慈悲を行い、
不惜身命、
身命を惜しまざれば、
そのために生命を捨てる者があれば、
乃可爲説。
乃(すなは)ち爲に(この経を)説(と)くべし。
彼らのために、その面前でこの経典を説け
相撲道に【不惜身命】を貫く所存です。
平成6年:貴乃花親方の横綱昇進時の口上です。