ひどく悩み、心配することを表わした四字熟語です。
【疾痛:シッツウ】は、心がいたみ、悩むことです。
【惨憺:サンタン】は、畳韻の擬態語で、心が痛むことです。
【疾痛】も【惨憺】も、ともに心が痛むことを表わしまして 二語を重ねて心の痛みが半端でないことを表わしています。
中島敦『李陵』二(司馬遷篇)
十年前臨終(リンジュウ)の床(よこ)で自分の手をとり泣いて遺命(イメイ)した父の
惻々(ソクソク)たる言葉は、今なお耳底(ジテイ)にある。
しかし、今【疾痛惨怛】を極(きわ)めた彼の心の中に在(あ)ってなお修史の仕事を
思い絶たしめないものは、その父の言葉ばかりではなかった。
9月4日は台風21号の被害、
9月6日は北海道、震度7の地震。
ニュースを見ているだけの爺(じじい)ですが、【疾痛惨憺】の思いです。
爺は北海道で生まれ、大学を卒業するまで北海道にお世話になっていました。
女房共々。