たらふく食べて、一日中、何もしないでぼんやりしていることを、いった四字熟語です。
『論語』陽貨第17篇にある言葉です。
子日、飽食終日、無所用心、難矣哉。
子日く、飽(あ)くまでも食(くら)いて日を終え、心を用うる所無きは、難(かた)いかな。
腹いっぱい食べて一日中、何をするでもなく何を考えるでもなく、
ぼんやりと過ごすのは、まともな人間ならそう簡単にできるものじゃない。
不有博奕者乎。爲之猶賢乎已。
博奕(バクエキ)なる者有らずや。之を為すは猶(な)お已(や)むに賢(まさ)れり。
世間には博奕というものがあるだろう。
(これは必ずしも好ましい遊戯ではないが)何もしないのなら博奕でもやっていた方が
まだましだ。
「博」は、すごろく のことで 「奕」は、囲碁のことだそうです。