【網目(モウモク)疎(ソ)ならず】と訓読されまして、法令が細かい網の目のようになっていて、抜け道がないことを表わします。
【網目不疎】は、『世説新語』言語篇に出ています。一番最後の文章にあります。
劉公幹以失敬罹罪、
劉公幹(リュウコウカン。本名は劉楨:リュウテイ。公幹:コウカンは字)、
敬を失するを以て罪に罹(かか)る。
劉公幹が不敬罪にとわれました。
文帝問曰
文帝、問ひて曰く、
文帝(曹丕)がたずねました。
卿何以不謹於文憲。
卿、何を以て文憲を謹(つつし)まざるや、と。
おまえは、どうして法を守らないのか。
楨答曰、
楨(テイ)答へて曰く、
劉楨が答えました。
臣誠庸短、
臣、誠に庸短(ヨウタン)、
私は、つまらぬ者ですし、
亦由陛下綱目不疎。
亦(また)、陛下の綱目の疎ならざるに由る、と。
陛下の法網も疎でないからです。
『天網(テンモウ)恢々(カイカイ)疎にして漏(も)らさず』
天が張りめぐらした網は広く、目が細かいようだが、悪人・悪事は決して取り逃がさない。
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