【骨を粉にし、身を砕く】と訓読されまして、骨身を惜しまず全力を出して働くことを表わします。
『禅林類纂:ゼンリンルイサン』に
粉骨砕身するも、此(こ)の徳に報(むく)い難(がた)し。
力の限りを尽くしても、仏恩に報いるのは難しい。
『証道歌:ショウドウカ。禪の教えを説く歌』にも
粉骨砕身未だ酬(むく)ゆるに足らず
全力を尽くして努力しているのは解るが、まだまだだな。
佛の世界ではなく、現世に於いては、尾畠春夫さんの10数年來の【粉骨砕身】が、
行方不明だった理稀(よしき)ちゃんを、30数分の間で発見したのでした。
社会に恩返しをしたい、とボランティア活動の師匠となられました。
爪の垢でも煎じて飲ませたい78歳もいらっしゃいます。