大きな声で、叱るように励ますことです。
【叱:シツ】は、口+七(音符号)から作られた形声文字です。
「シッ、シッ」と舌打ちしながら責めることで、『しかる』の意味となりました。
【咤:タ】は、口+宅(音符号)から作られた形声文字です。
舌打ちをする発声音から、『しかる』の意味となりました。
【叱咤:シッタ】は、大きな声で励ますことで、類義の二語を重ねて強調しています。
【激:ゲキ】は、水(氵)+敫(音符号)から作られた形声文字です。
流れがさえぎられて勢いを増すことから、『はげしい』の意味になりました。
【勵:レイ】は、力+厲(音符号)から作られた形声文字です。
激しく務めることから、『はげむ』、『はげます』の意味となりました。
【激励】は、強く励ましてふるい立たせることです。
下村湖人『次郎物語』に【叱咤激励】の用例がある、と新明解『四字熟語』辞典に記載されています。実際にまだ確認していないのですが、引用させていただきました。
時代に流されながらも愛情だけはたいせつに育てていくということを忘れない点で、
ただやたらに【叱咤激励】する連中とは根本的にちがっているよ。