【風に櫛(くしけず)り、雨に沐(かみあら)う】と訓読されまして、
風雨にさらされながら、苦労して働くことを表現している四字熟語です。
【櫛風沐雨】は『荘子:ソウジ』「天下」篇を出典としています。
「天下」篇では、諸思想を列記して論評を加えています。
その中で『墨子』を述べている中で【櫛風沐雨】が使われています。
墨子が古代の禹王を説明している文章の一部です。
腓无胈、
腓(こむら)に胈(はつ)なく
ふくらはぎの肉は痩せ落ち、
脛无毛、
脛(すね)に毛なく、
脛の毛は擦り切れ、
沐甚雨、櫛疾風、
甚雨に沐し、疾雨に櫛りて
はげしい雨にうたれ、強い風に吹きさらされて、
置萬國
萬國を置けり。
多くの都を建設したのである。