【君子の交わり】と訓読されますが、この後
【君子の交わりは淡きこと水のごとく、小人の交わりは甘きこと醴(レイ)のごとし。】、と続きます。
『荘子』山木篇を出典としています。
君子之交淡若水、
君子の交わりは淡きこと水のごとく、
君子の交わりは淡々として水のようだが、
小人之交甘若醴。
小人の交わりは甘きこと醴(レイ)のごとし。
小人の交わりはうまみがあって醴(あまざけ)のようである。
君子淡以親、
君子は淡くして以って親しみ、
君子は淡々としていてそれで親しみ深いが、
小人甘以絶。
小人は甘くして以って絶(た)つ。
小人はうまみがあってそれでこわれてしまう。
彼無故以合者、
彼の故(ゆえ)無なくして以もって合(あ)う者は、
あの深い理由もなくて結ばれた仲間は、
則無故以離。
則(すなわ)ち故無くして以って離(はな)る。
また深い理由もなくて離れていくものだ。