【子(シ)と偕(とも)に老ひん】と訓読されまして、【あなたと偕(とも)にいつまでも】という意味です
『詩経』鄭風(テイフウ)の、『女(ジョ)曰(い)ふ鷄(にはとり)鳴く』と題する詩の一節です。
4言×18句の詩ですが、真ん中の6句を記載します。
7)弋言加之
弋(い)て言(ここ)に加(か)とし
射て得た獲物を嘉(よ)き肴(さかな)として
8)與子宜之
子と與(とも)に宜(そなへ)せん
あなたと共に神様に供えましょう
9)宜言飲酒
宜(そなへ)して言(ここ)に酒を飲み
神様に供えつつ共にお酒を酌み交わし
10)與子偕老
子(シ)と偕(とも)に老ひん
あなたとともにいつまでも
11)琴瑟在御
琴瑟(キンシツ)御(ぎょ)に在り
側(かたわら)には琴瑟(こと)もあり
12)莫不靜好
靜好(セイコウ)ならざる莫(な)し
すべてがめでたくうるわしい