【椿萱(チンケン)並(なら)び茂(しげ)る】と訓読されまして、父母がともに健在なことのたとえを表わした四字熟語です。
【椿;チン】は、日本では「つばき」ですが中国では、「チャン」というセンダン科の落葉高木です。
太古にあったという大木の名で、極めて長寿と言われました。
父親の意味でも使われます。
【萱:ケン】は、ユリ科の多年生植物「わすれぐさ」のことで、女性の部屋に植えられることが多かった
ということから、母親という意味をあらわします。
【椿萱:チンケン】は、父母のことをいいます。椿は、長寿の木で父に喩え、萱は、憂いを忘れる
として女性のいる部屋の近くに植えるので、母に喩えられます。
【並茂:ヘイモ】は、共に生い茂るという意味です。
後漢末の思想家:牟融(ボウユウ)の『送徐浩』という7言律詩の最終句
堂上椿萱雪滿頭。
堂上の椿萱 雪 頭に滿つ。
に【椿萱】ペアで出ていました。
アメリカ人のアンナ・ジャービスさんが、亡くなったお母さんを偲んで、お墓に白いカーネーションを飾ったことが始まりとなって、5月の第2日曜日が『母の日』となりました。