紅の桃の花と緑の柳におおわれた景色の美しさを表した四字熟語です。
【桃紅柳緑:トウコウリュウリョク】、【柳緑桃紅:リュウリョクトウコウ】、【紅桃緑柳:コウトウリョクリュウ】などの表記があります。
王維(オウイ)の「洛陽女児行:ラクヨウジョジコウ」という七言×20句の詩の6句目に出てきます。
読み下し文と私訳を6句まで書きます。
1)洛陽女児対門居
洛陽の女児 対門に居る
洛陽の美女 向かいの家に住む
2)纔可顔容十五余
纔可(ようや)く顔容(かんばせ)十五に餘(あま)る
年のころなら十五に少し
3)良人玉勒乗驄馬
良人は玉勒の驄馬に乘る
夫が乗るは 玉の轡(くつわ)の葦毛の良馬
4)侍女金盤膾鯉魚
侍女は金盤に鯉魚(リギョ)の膾(なます)
侍女のはこぶは 金盤に鯉なます
5)画閣朱楼尽相望
画閣と朱樓 盡く相い望み
壁画の堂 朱塗りの楼が並び立ち
6)紅桃緑柳垂軒向
紅桃 緑柳 軒に垂れて向う
紅い桃 緑の柳 軒端に垂れて向う
田舎から出て来た青年王維が18歳の時、お向かいのご夫婦から声を掛けられ親しくお付き合いするようになった時に作られた詩だそうです。
今日5月4日は「みどりの日」です。平成元年4月12日に、文部事務次官通知として
各国立学校長・文部省各施設等機関長・文化庁各施設等機関長・各都道府県教育委員会・各都道府県知事あてに、【「みどりの日」について】という通達が流されたようです。
「みどりの日」は、我が国が緑豊かな自然を持つた国であることにかんがみ、
この自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心を育むことを願う趣旨を
もつて定められたものであります。