【小人の過ち】と訓読されます。【小人】を、「ダメな大人」と(私は)定義しています。
文字どおりの意味は、ダメな大人の過ちとなりますが、この後に【必ず文(かざ)る】と続きまして、
【ダメな大人は、過ちを犯すと何のかんのと必ず言訳をする。(困ったもんだ)】
となります
これは『論語』子張篇にでています。
子夏日、小人之過也必文。
子夏(シカ)曰く、小人の過つや、必ず文る。
子夏が言いました。ダメな大人は、過ちを犯すと必ず何のかんのと言訳をする。
『論語』にはこの他に【過ち】につきまして、いくつか記載があります
① 過てば則ち改むるに憚ること勿れ。 学而篇
過ちがあれば、ぐずぐずせずに、直ぐ改めなさい。
② 過ちて改めざる、是を過ちと言う。 衛靈公篇
過ちをしても改めない、これを(本当の)過ちというのだ。
③ 君子の過(あやまつ)や、日月の食の如し。過つや人皆之を見る。
更(あらた)むるや人皆之を仰ぐ。 子張篇
立派な大人(君子を立派な大人と定義しました。)の過ちは、日食や月食のようだ。
過ちを犯すと、人々はみなこれを見ている。
改めると、人々はみなこれを仰ぎ見る。
④ 顔回なる者有り、過ちを弐びせず。 雍也篇
顔回は、同じ過ちを二度と繰り返すこともありませんでした。