【少(わか)くして学ばず】と訓読されまして、
若い時に学問をしておかなければ、いい年になってから、物事の判断などに迷うようになる、
という文章の中の四字熟語です。
『言志耋録』140条を出典としています。
朝食をとらなければ昼には空腹となる。
同じように、若い時に学問をしておかなければ、いい年になってから、
物事の判断などに迷うようになる。
空腹はまだ辛抱できようが、知識が無いのはどうにもならない。
『言志晩録』第60条にも、同じように『学び』は、一生にわたって大事であることを述べている部分があります。
少而學、則壯而有爲。
少にして学べば、則ち壮にして為すこと有り。
少年の時に学んでおけば、壮年になってから、何事かを為すことができる。
壯而學、則老而不衰。
壮にして学べば、則ち老いて衰えず。
壮年の時学んでおけば、老年になっても、頭しっかり、元気で居られる。
老而學、則死而不朽。
老いて学べば、則ち死して朽ちず。
老年になっても学んでいれば、(見識も高くなり、社会貢献もでき)
死んでからも、その名の朽ちることはない。