一定の基準に無理矢理あてはめようとすることのたとえです。また、そのために応用や融通がきかないことの意味にも使われます。
【杓子】とは、「ひしゃく」のことで、ご飯や汁などを盛ったりよそったりする道具です。
昔の「ひしゃく」は柄が曲がっていました。柄の曲がっている杓子を無理に定規の代用とすることから【杓子定規】の言葉が作られました。
本来「杓子」はご飯やみそ汁をよそうものですが、しだいにご飯をよそうものを「飯杓子」(めしじゃくし)、
みそ汁用を「お玉杓子」と使い分けたようです。
現在「【杓子】とはあまり言いません、ご飯用は「しゃもじ」、みそ汁用は「おたま」と使い分けています。
「しゃもじ」は、「杓子」の「しゃ」に「もじ」が付いた女房言葉です。
ちなみに、カエルの子の「おたまじゃくし」の語源もここからきているとのことです。