さまざまは花が咲き乱れることを表わします。そこから転じて、優れた人物や業績が一時期にたくさん現れることを言います。
【百花:ヒャッカ】は、種々の多くの花のことです。
【繚乱:リョウラン】は、双声(ソウセイ)の擬態語と言われる言葉です。
『リョウラン』と発音して、咲き乱れる様子を表す言葉の文字化に【繚乱】が当てられました。
二字のそれぞれの字の初めの子音、リョウの「r」と、ランの「r」が同じであることを双声と
言います。文字の意味よりもむしろ発音の感じで物事の状態を表しています。
屈強(クッキョウ)。傲岸(ゴウガン)。恍惚(コウコツ)。颯爽(サッソウ)。忸怩(ジクジ)。
斟酌(シンシャク)。躊躇(チュウチョ)。髣髴(ホウフツ)/彷彿(ホウフツ。揶揄(ヤユ)が、
双声(ソウセイ)の擬態語です。他にもたくさんあります。
改訂新版『新字源』には朱記されています。
冬季オリンピック、日本選手団の主将を務めた、スピードスケート女子500mの
金メダリスト小平奈緒さんは、
主将として目標に掲げていた『日本選手団の百花繚乱』を果たすことができた。
選手それぞれの思いが咲かせた綺麗な花、獲得したメダルを、より輝かせることが
できるよう今後の競技生活を送っていきたい。
と語りました。