囲碁や将棋の楽しみを言い表す言葉です。。
出典は、『幽怪録(ユウカイロク)』という本です。
巴邛(ハキョウ:四川省)の人が、霜が降りてきたので、果樹園の橘を収穫したところ、
その中に、とてつもなく大きな橘がいくつか混ざっていました。
割ってみると、どの実にも二人の老人がいました。
老人たちは、楽しそうに喋りながら碁を打っていました。
そのうちの一人が言うには、
橘中の楽しみは、商山に減(ゲン)ぜず。
橘の中で碁を打つ楽しさは、(秦末の戦乱を避けて)商山(へと隠れ住んだ四人の
老人たち)の楽しみに勝るとも劣らないものである。
ただ根を深くし、蔕(へた)を固くする ことを得ざれば、
だが、根を深くおろせず、蔕を固くできなかったばかりに、
愚人のために摘下(テキカ)せられしのみ。
馬鹿者に、もぎ取られてしまった。
将棋棋士の羽生善治氏(47)と囲碁棋士の井山裕太氏(28)に13日、国民栄誉賞が贈られました。