【立春大吉】は、立春の日に禅寺の門前に張り出されるお札に書かれた言葉です。
立春は、冬が終わり春が始まる節目の日のことです。
昔、立春は1年の始まりと考えられていました。ですから、立春の前日に当たる節分には、
豆まきをして1年間の厄を払い、その年は厄が来ませんように、という願いを込めて、
厄除けのために【立春大吉】の札を張り出しました。
「立春大吉」という言葉に、今年1年大吉でありますように、という思いが込められているのかも
しれません。
【立春大吉】が厄除けになる理由には、面白い話があります。
【立春大吉】を縦に書きますと、左右対称になります。
薄い紙に書きますと、表から見ても裏から見ても「立春大吉」と読めます。
それで、入り口に貼ると、鬼が入ってきて振り返ってお札を見たときに
「まだ家に入っていないんだ」と思って、逆戻りして出ていく、ということです。
こんなことから、【立春大吉】の札が張り出されるようになった、という説があります。