永久に変わらないこと。
【千古】は、遠い昔。また、遠い昔から現在に至るまでの長い時間のことを言います。
【不拔(抜)】は、堅くて動かないことを言います。
余計なことを言いますが、【拔:バツ】は、扌+犮(音符号:バツ)の形声文字です。音符号を「友」にかえると「ユウ」としか読めなくなります。常用漢字の「抜」は誤字です。
同様に「髪」も誤字です。正字は「髮」です。かみは長~い友達ではありません。
坪内逍遥『小説神髄』下巻に【千古不抜】が」出ています。
法則を設けて物語を結構(ケッコウ)するは、讀者を倦(う)まざらしめむがためなり、
讀者の感心を得むがためなり。
故に法則は從なリ方法(てだて)なり、方法は須(すべか)らく臨機應變なるべし。
【千古不拔】なる法則も無きにはあらねど、悉(ことごと)く確定したしたるものと
見做(みな)すは違(たが)へり。