非常にすぐれた才能を持つ人は、短期間で勉強の成果が上がる、ということを表わした四字熟語です。
【曼倩:マンセン】は、前漢の学者:東方朔(トウボウサク)の字です。
【三冬】は、冬の間の三か月のことですが、三度冬が訪れるということから、三年という説もあります。
前漢の武帝が有能の士を求めたとき、曼倩が自分を売り込むために、
親を亡くして兄夫婦に養われ、十二歳のときに書を学び、(三年、または)三ヶ月の期間で、
文書を書けるようになり、史伝を読めるほどに上達した。
十五歳で撃剣を学び、十六歳で詩書を学び二十二万言を暗誦し、
十九歳で孫呉の兵法を学んだ、等々。
3000枚の竹簡に書かれた上書を提出しました。
随分と不遜な上書だったようですが、武帝は珍しく思い、2ヶ月かけて読み終え、東方朔を郎官に
任命しました。