あるときは榮え、あるときは恥辱に塗(まみ)れることがある。
人の世のはかなさを言った四字熟語です。
恥もかく、名譽も得る。七轉八起。一榮一辱。
棺に白布(しらぬの)を蓋(おお)うにいたって、
初めて其(その)名譽が定まるんだ。
『坪内逍遥・当世書生気質』より
『一・・・一・・・』が『あるときは・・・し、またあるときは・・・する』という形の四字熟語に次のようなのがあります。
一喜一憂 イッキイチユウ 喜んだり心配したりすること。
一虚一實 イッキョイチジツ あるいは消え、あるいは現れること。
一進一退 イッシンイッタイ あるいは進み、あるいは退くこと。
一治一亂 イッチイチラン あるいは治まり、あるいは乱れること。
一張一弛 イッチョウイッシ 人に厳しく接したり、優しく接したりすること。
一長一短 イッチョウイッタン 長所もあり短所もある。
一得一失 イットクイッシツ 一方で利益があり他方で損出があること。
一貧一富 イッピンイップ 貧しくなったり富貴になったりすること。
一放一収 イッポウイッシュウ 緩めたり引き締めたりすること。