【瓜(うり)を投じて瓊(たま)を得(う)】と訓読みされまして、男女が、お互いに愛情の誓いの品を贈ることを言います。
女性が想いを寄せる男性に木瓜(ぼけ)の木の実を投げて求愛し、男性は受け入れたしるしとして美しい宝石を贈るという、習慣が古代中国にはあったようです。
『詩経』衞風(エイフウ)木瓜(ボッカ)の詩です。
投我以木瓜 報之以瓊琚
我に投ずるに木瓜(ボッカ)を以てす 之に報(むく)ゆるに瓊琚(ケイキョ)を以てす
私に木瓜(ぼけ)の実を投げてくれたから、美しい瓊琚(たま)でこれに答えよう。
匪報也 永以爲好也
匪(か)れ報いたり 永く以て好(よしみ)を爲(な)さん
これできまりさ。末永く仲良く暮らそう。
投我以木桃 報之以瓊瑶
我に投ずるに木桃(モクトウ)を以てす 之に報ゆるに瓊瑶(ケイヨウ)を以てす
私に木桃(こぼけ)を投げてくれたから、美しい瓊琚(たま)でこれに答えよう。
匪報也 永以爲好也
匪(か)れ報いたり 永く以て好(よしみ)を爲(な)さん
これできまりさ。末永く仲良く暮らそう。
投我以木李 報之以瓊玖
我に投ずるに木李(モクリ)を以てす 之に報ゆるに瓊玖(ケイキュウ)を以てす
私に木李(かりん)を投げてくれたから、美しい瓊玖(たま)でこれに答えよう。
匪報也 永以爲好也
匪(か)れ報いたり 永く以て好(よしみ)を爲(な)さん
これできまりさ。末永く仲良く暮らそう。
11月22日は、いい夫婦の日です。