【學を為すの効】と訓読みされまして、学問をする効果という意味です。
佐藤一斎先生の『言志耋録(テツロク)』28條にある言葉です。
『言志耋録』のはしがきに、一斎先生の心意気が感じられます。
自分は今年、八十歳になったが耳も目も酷く衰えるまでには至っていない。
何とこれ幸なことであろうか。
一息でも有る限り、学業をやめるべきではない。
一条ずつ書いていたら一編となった。
これを耋録と呼ぶこととした。
【28條】
爲学之効、在変化気質。
学を為すの効は、気質を変化するに在り。
学問をすることによる効験は人間の気質を変えて良くすることに在る。
其功不外於立志。
其の功は立志に外ならず。
そしてそれを実行する元をなすものは、立志に外ならない。