盛大に、気前よく物を与えたり御馳走したりすることを言います。
【椀飯】は、椀(ワン)に盛った飯(めし)のことで、「ワンバン」→「ワウバン」→「オウバン」へと変化していったようです。
『広辞苑』によりますと
平安時代、
【椀飯振舞】は、公卿が殿上に集会した時、人または数人に命じて衆人を饗応させたことを
意味する言葉でした。
鎌倉・室町時代、
【椀飯振舞】は、宿将・老臣が毎年、正月一日、二日、三日、七日、十五日などに、
将軍を自分の営中に招いて盛宴を張ったことを表していました。
江戸時代、
【椀飯振舞】は、民間で、一家の主人が正月などに親類縁者を招いて御馳走を振る舞うことを
言いました。
豪勢な食事をすることから、現在は【椀飯】が、「大盤」と混同されて、「大盤振舞」が多く用いられています。「大盤振舞」は【椀飯振舞】の当て字です。