古代中国の伝説の聖天子:舜(シュン)帝が作ったとされる歌のことを言います。
舜帝が五弦の琴を弾いて、南風が程よく吹くと、民の心を和らげ、民の財を豊かにできる、という歌です。
南風の詩をうたうと世の中が平和になったということなんでしょうか。
『十八史略』からの引用です。
舜彈五絃之琴、歌南風之詩、而天下治。詩曰、
舜五絃の琴を弾じ、南風の詩を歌ひ、而して天下治まる。詩に曰く、
舜五絃の琴をひきながら、南風の詩を歌うと、天下が治まった。詩経にあるごとく
南風之薫兮、可以解吾民之慍兮、
南風の薫ずる、以て吾が民の慍(いかり)を解くべく、
南の風が吹くと、民の心は和らいで
南風之時兮、可以阜吾民之財兮。
南風の時なる、以て吾が民の財を阜(ゆたか)にすべし、と。
南の風が吹く時は、民の生活豊かになる。
時景星出、卿雲興。百工相和 而歌曰、
時に景星出で、卿雲興(おこ)る。百工、相ひ和して 歌ひて曰く
その時目出度い星が出て、目出度い雲が出る。朝廷の官吏たちは歌った
卿雲爛兮、糺縵縵兮、
卿雲爛たり。糺(キュウ)縵縵(マンマン)たり。
目出度い雲が輝いて、空一面にたなびきて、
日月光華、旦復旦兮。
日月(ジツゲツ)光華あり、旦、復た旦、と。
太陽と月の光は輝いて、毎日毎日、続きます。
舜子商均不肖、乃薦[禹]於天。
舜の子商均(ショウキン)は不肖(フショウ)なり。乃ち禹(ウ)を天に薦(すす)む。
舜の子の商均は、出来が悪く、禹を天に推薦しました。
舜南巡狩、崩於蒼梧之野。禹即位。
舜、南に巡狩し、蒼梧の野に崩ず。禹、即位す。
舜が南方を巡狩している時に、蒼梧(ソウゴ)で亡くなり、禹が即位しました。
サンフランシスコ平和条約調印記念日
昭和26年(1951年)9月8日、サンフランシスコで日本と連合国との間で27ヵ条からなる
「日本国との平和条約」が調印されました。