【君子は徳を懐(おも)う】と訓読みされまして、立派な大人は常に徳義を心にかけている、という意味です。
『論語』里仁篇にある四字熟語です。
子曰、
子曰く、
孔子が言いました。
君子懷徳、
君子は徳を懐い、
立派な大人はいつも徳義を心にかけ、
小人懷土。
小人は土を懐う。
普通の大人はいつも故郷を心にかけている。
君子懷刑、
君子は刑を懐い、
立派な大人はいつも刑罰を気にかけ、
小人懷惠。
小人は惠を懐う。
普通の大人はいつも恩恵を気にかけている。
『論語』における「君子」は「立派な大人」、「小人」は「普通の大人」と、私は理解しています。