【瑾瑜(キンユ)、瑕(きず)を匿(かく)す】と訓読みされまして、立派な人物にとって、多少の欠点は、その偉大さを下げるものではない、と言う意味です。
【瑾】も【瑜】も、美しい玉のことです。
『春秋左氏傳』宣公篇で、B.C.594年 魯の宣公15年のとき、宋の國が、楚の國に攻められたので、晋の國に援軍を頼みました。援軍を求められた晋国は会議を開きました。
『今日の四字熟語』No.2105【長鞭馬腹:チョウベンバフク】
http://www.fukushima-net.com/sites/meigen/2459 に続く文章が下記です。
諺曰、高下在心。
諺に曰く、高下心に在り。
諺に、高くするも、低くするも心ひとつ、とあります。
川澤納汚、
川澤汚を納れ、
川や沼は汚れた水を受け入れ、
山藪藏疾、
山藪疾を藏(かく)し、
山や藪(やぶ)は毒虫をかくまい、
瑾瑜匿瑕、
瑾瑜(キンユ)瑕を匿(かく)し、
美しい玉もきずを持っていることがありますから、
國君含垢。
國君垢(はじ)を含む、と。
國君たる者は一時の恥を忍ぶということは、
天之道也。
天の道なり。
天の道にかなったことです。
結局 晋は援軍を出しませんでした。