【断じて敢行(カンコウ)すれば、鬼神も之を避く】の前半の言葉です。
『史記』李斯(リシ)列伝を出典としています。
断而敢行、鬼神避之。
断じて敢行(カンコウ)すれば、鬼神も之を避け。
断固たる決意をもって行動すれば、鬼神でさえ道をよけ
後有成功。願子遂之。
後に成功有り。願はくは子之を遂げよ。
後に成功があります。どうか遂行なさってください。
秦の始皇帝の死後、宦官(カンガン)の趙高(チョウコウ)が陰謀を画策し、始皇帝の次男:胡亥(コガイ)を唆(そそのか)し長男:扶蘇(フソ)を殺させて帝位につかせました。
この決断を迫った時の言葉が、【断じて敢行すれば、鬼神も之を避く】です。
【斷而敢行】をすすめた趙高は、始皇帝の孫で、扶蘇の長男、子嬰(シエイ)によって刺殺されました。