【八月朔日】、旧暦の8月1日のことです。略して【八朔：ハッサク】です。
今年ですと、9月20日が、旧暦の8月1日にあたります。

昔この頃、早稲の穂が実るので、農家ではこの日収穫した新しいイネなどを、お世話になった人達に贈る風習が古くからあって、『田の実の節句』とも言っていたそうです。

この「田の実」を「頼み」にかけて、武家や公家の間でも、日頃お世話になっている人に、感謝する意味で贈り物をするようになりました。

早稲の穂が実る、ことから【八月一日／八月朔日】と書いて『ほづみ』さんと読む名字があります。

江戸時代には、徳川家康の江戸入城が、天正十八年（1590年）八月朔日だったことから、幕府の重要な式日となりました。

京都市東山区の祇園一帯など花街では、8月1日に芸妓や舞妓さんたちが黒紋付の正装姿で、京舞井上流の井上八千代家元宅や日頃からお世話になっているお茶屋さんに挨拶に回る、花街の伝統行事が行われるそうです。

【八月朔日】に因んでいろいろのことが行われていたんですね。

果物の「ハッサク」も、「八朔」のころから食べられていたので、その名がつけられたとか。
でも、いまとはちょっと時期が違うみたいですけど。

8月1日は、『水の日』でもあります。国土交通省が1977年に制定しました。
1年を通して8月が一番水を使う月であることから、その月の最初に節水を呼びかける為にこの日を記念日としました。

また『水の日』に因んで『洗濯機の日』でもあるそうです。

語呂合わせから、『肺の日』が日本呼吸器学会によって平成11年（1999年）に制定され、 平成12年（2000年）から実施されました。

また「はい」が麻雀牌（パイ）にも通じることから、『麻雀の日』が全国麻雀業組合総連合会によって制定されました。