今日の四字熟語・故事成語
今日の四字熟語・故事成語
No.2072【得意時候】トクイのジコウ
【得意の時候】と言いますのは、思いがかなった時という意味です。達成できたのだから、そんな時こそ一歩さがる工夫をしておかなければならない。佐藤一斎先生『言志緑』第44條の言葉です。
得意時候、
得意の時候は、
思いがかなった時こそ、
最当著退歩工夫。
最も当まさに退歩の工夫を著(つ)くべし。
一歩さがる工夫をすべきである。
一時一事、亦皆有亢龍。
一時一事も亦(また)皆亢龍(コウリョウ)有り。
時間的にも、事柄的にも、昇りつめた龍は身の引き際を考えておかなければ
必ず悔いが残ることになる。
八重樫 一 (やえがし・はじめ)
『今週の名言』と『今日の四字熟語・故事成語』を担当させて頂くにあたりまして
【プロフィルと自己紹介】
・1943年3月1日生まれ、北海道大学工学部卒業
・2001年に漢字検定1級合格。以来、
・2014年の検定まで30回合格
・2014年 漢字教育士 資格取得。
白川静記念/東洋文字文化研究所認定
・2019年 論語指導士 資格取得
論語教育普及機構認定
・福島県漢字同好会会長
・NHK文化センター郡山教室「知ってなっとく漢字塾」講師
・福島中央テレビ/ゴジてれChuの「知ってイイ漢字」出演中
・福島民報 『漢字のじかん』コラム連載中
・女性のための生活情報紙「リビング郡山」の
「か・ん・じ(漢字)」コラム連載中
・趣味は、中国古典(論語、史記、諸子百家など)、写真、俳句、純米酒