【天(テン)青(あお)く日(ひ)白(しろ)し】と訓読みされまして、空が青く澄み渡り、太陽が輝いている様子を言った言葉です。
【天靑日白】は、『菜根譚』前集3条にみえる一句です。『菜根譚』では、為政者の心の有りようは、青天白日のように公明正大でなければいけない、という意味で使われています。
【青天白日:セイテンハクジツ】も空が青く澄み渡り、太陽が輝いている様子で、よく晴れた日和を言う言葉です。そこから転じて、心の中に何一つ隠し立てすることがないという意味になります。
君子之心事、
君子の心事(シンジ)は、
為政者の心の有りようは、
天靑日白、
天青く日(ひ)白くがごとくすれば、
晴天の白日のように公正にして、
不可使人不知。
人をして知らざらしむべからず。
為政者が、何を考えているのか分かるようにしなければならない。
君子之才華、
君子の才華(サイカ)は、
しかし才知の方は、
玉韜珠藏、
玉(たま)韜(つつ)み、珠(たま)蔵(かく)し、
珠玉のように大切に包み隠し
不可使人易知。
人をして知り易(やす)からしむべからず。
持っている才能をひけらかすようなことはしない方がよい。
(秘すれば華、秘さざれば華ならず、でいくべき)。