二つに割れた鏡は、二度と戻らないように、別れた男女の仲は二度と戻らない、という意味で引用されています。本来は、『景徳傳燈録』の中で悟りと迷いについて述べられた言葉です。
ある僧が休静禅師に問いました。
悟りを開いた人は、迷うことがあるんですか。
休静云、
休静禅師は云われます。
破鏡不重照、
破鏡、重ねて照らさず
破れた鏡(迷ってしまった時)は照らす事はできない(迷いっ放しだ)。
落花難上枝。
落花、枝に上り難し。
枝から落ちた花(迷ってしまった時)は、もう枝には戻れない(迷いっ放しだ)ぞ。
【破鏡不照】は、本来『迷い』の喩を述べた四字熟語ですが、
似た四字熟語に【破鏡重円:ハキョウチョウエン】があります。こちらはチョット泣ける話です。
http://fukushima-net.com/sites/meigen/944