万に一つの失敗もないはかりごと、という意味です。
『三国志』魏志:劉表傳にある故事です。
後漢末、劉表(リュウヒョウ)に劉先(リュウセン)が、今は袁紹(エンショウ)よりも
曹操(ソウソウ)に味方するのが【万全の策】であると勧めた故事に基づいた四字熟語です。
将軍の為に計るに、州を挙げて以て曹公に附するに若かざるなり。
将軍の為に計れば、州を挙げて曹公に附すに越した事はありません。
曹公は必ず重く将軍を徳とせん。
そうすることで、曹公は必ず重く将軍を徳としましょう。
長く福祚を享(う)け、之を後嗣に垂るるは、
長らく福祚(さいわい)を享け、後嗣に垂れるのが、
これ万全の策なりと。
万全の策というものです。