小さな努力でも、それを積み重ねていけばやがて大きな成果となるということです。
一歩一歩着実に進むことによってのみ、成果が得られることを説明しています。
出典は『荀子』勧学篇です。
積土成山、風雨興焉、
積土 山を成して、風雨興り、
土が積もって高い山になると、そこに風雨が起こり、
積水成淵、蛟龍生焉
積水 淵を成して、蛟龍(コウリュウ)生じ、
水がたまって深い淵になると、そこに蛟龍が生まれるように、
積善成德、而神明自得、聖心備焉
積善 德を成さば、而(すなは)ち神明自得し、聖心備はる。
善が積み重なって、立派な徳になると神秘的知能が得られて聖人の心が身に備わる。
秦が中国を統一する前の約180年閒(BC403年~BC221年)を戦国時代と言いまして、齊・楚・秦・燕・韓・魏・趙の「戦国の七雄」が互いに覇を競い合った時代でした。そこへありとあらゆる戦略・戦術を持ちかけたのが『諸子百家』です。
その中で戦国最後の儒家として、また儒家の集大成的なかたちで登場したのが荀子です。
WEB新聞『福島みんなのニュース』に掲載させて頂き、『今日の四字熟語』も2000回になりました。
『今日四字』の原稿づくりが午前中の日課になっています。
いままで意識して何かを2000回、続けたことはなかったものですから、嬉しいです。