【常(つね)に備(そな)えて懈(おこた)らず】と訓読みされまして、常に万が一のことに備えて、気を緩めず対策を練っておくこと、という意味になります。
古来、戦い備えた用意という意味で使われる言葉です。
ですから、【常備軍】、【常備兵】、【常備役】のようにいくさ絡みの、【常備】が目立ちます。
いくさとは関係なく、日常生活でいつも備えておく藥は『常備藥:ジョウビヤク』です。
【常備不懈】に類似の四字熟語に【有備無患:ユウビムカン】があります。
【備え有れば、患(うれ)い無し】と訓読みされます。
【有備無患】は『書経』の説命(エツメイ)というところに出ています。
惟(こ)れ事を事とすれば、乃(すなは)ち其れ備え有り、備え有れば患いなし
すべての事を確実に行っていけば、そこで初めて物への備えが出来てきます。
物への備えができれば、心配事が無くなります。